ふと気づくと、蛇口の根元にこびりついた黄ばみ汚れが…。
この黄ばみの正体は水垢の結晶です。結晶化してしまった水垢は、拭いても、こすってもなかなか落ちないんですよ。
水回りの掃除ってイヤよね。…なんて、ついつい後回しにしちゃって…こんなんになっちゃった!!
上の写真は、うちのキッチンのシンクの蛇口の根元を写したもの。
写真を撮った時点で引っ越してきて丸3年。実は一度も掃除したことがありませんでした…。
蛇口の根元の結晶化した水垢は、水道水に含まれる、「マグネシウム」や「カルシウム」が結晶となって固まってしまったもののこと。
水道の蛇口の根元は、水が垂れてたまりやすく、細かい溝があったりするので、根元周りにびっしりと水あかの結晶がこびりついてしまうのです。
この記事では、蛇口の根元にこびりついてしまった水垢汚れのおそうじ方法をご紹介します。
▼水道蛇口の持ち手や、お水が出る部分などのステンレス全体の水垢汚れを落としたい場合は、クエン酸パックが効果的です。
拭いても取れない蛇口の根元の水垢汚れは、「重曹とカード」で削り落とす
蛇口の根元の水垢汚れ落としに必要なもの
- 重曹(粉末)
- 要らなくなったカード
水あかといえば、「クエン酸」が便利なのですが、重曹の方が粉末の粒子が細かく隙間に入りやすく研磨力も高いです。
蛇口の根元のそうじでは、水道水のカルシウムやマグネシウムの「結晶を削り取る」ので、重曹を使います。
カードは、クレジットカードなどの硬い素材のものを使用してくださいね。
カードは斜めにハサミで切ると、削りやすくなるんだって。
カードを2つに切ることで、2度使えることはもちろん、力を入れたときにカードが曲がるのを防ぐことができ、よりおそうじをスムーズにすることができます。
切ったカードの先のとがった部分は、けっこう鋭いです。子どもなどの手に渡らないよう、注意して使用・保管してくださいね。
手順1 重曹を蛇口の根元にまいて、水を数滴垂らす
まずは写真のように、粉末の重曹を蛇口の根元にまきましょう。
重曹の量の目安は小さじ1程度です。
重曹を重曹をまいた後、「少し濡らす」のがポイント。
粉末のままガリガリやっても、飛び散るだけで効果がありませんので、必ず濡らしてくださいね。
と言っても、手を少し濡らして、雫をポタッと落とすぐらいでOK。
重曹をペーストとして使うようなイメージです。
手順2 カードで蛇口の根元をこする
重曹を少しだけ濡らしたら、カードの角でこすっていきます。
わりと強めの力で、「ガリガリ」削るように水垢の結晶を取ってください。
たまに汚れが落ちているが、重曹ペーストをよけながら確認するといいですよ。
汚れが気になるところは、カードの角度を変えてこすりましょう。
▼重曹は家中の掃除に活躍するので、1つ持っておくと便利です。カーペットなどのニオイ対策にもおすすめですよ。
手順3 十分に水垢の結晶を削ったら、重曹を流す
気になる水あか汚れの結晶化部分を、カードで十分にガリガリとこすったら、水で流します。
蛇口の先がホースタイプのように伸びるものなら、直接水をかけてしまいましょう。
わが家の水道は、根元に直接水をかけられないような構造の蛇口なので、水を含ませたスポンジや濡れぶきんでしっかりと「重曹」を拭き取りました。
重曹は、元が白い結晶ですので、うまく流せないと白く残ってしまいます。
重曹を流したあとの水道の根元は、画像の通り。
見違えるように、ピカピカになりました!
びっしりこびりついていた結晶の水あかがすっかり取れて、地のステンレスが見えるようになりましたね。
▼同じ方法で、電子レンジの室内の焦げ付き汚れもキレイに落とせます!詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
キッチンシンクがステンレスではない場合の注意点
シンクの材質によっては傷が目立つ可能性があるので注意
この記事のシンクと水道の蛇口は、ステンレス素材のものです。
ガリガリと削り取る作業になるので、ステンレス以外の材質のシンクの場合は傷が目立つ可能性があるので注意してくださいね。
- ステンレスでもエンボス加工のあるシンク
- 人造(人工)大理石のシンク
…などは、できないことはありませんが、狭い範囲で様子を見て全体に実施してくださいね。
無印良品には便利な「お掃除ヘラ」が売ってるよ
使用済みカードの代わりに、お掃除用のヘラを使っても便利です。
無印良品の隙間掃除シリーズ・ヘラは、80円で購入できるので、何かのついでに買っておくと便利です。
IHの焦げ付き落とし、換気扇のファンの掃除、窓のサッシのゴミを集めるなど、多くの場所のお掃除で使えますよ。
キッチンシンクの素材が人工大理石の場合は、ヘラを使用してみてください。カードよりは傷つきにくいはずです。
普段の蛇口のおそうじはメラミンスポンジとクエン酸が便利
普段から蛇口まわりに水垢をためない方法としては、とにかく水分をこまめに拭くこと。
水滴が残ってしまうと、白い水垢の原因になりますし、根元はなお水がたまりやすいので結晶化してしまう原因になってしまいます。
なので、わたしは普段はできるだけ気づいたときに「メラミンスポンジ」で白くなってしまった水垢を磨き、布巾でふき取るようにしています。
▼お風呂などの頑固な水垢汚れはクエン酸パックが効果的です。