長野では、水煮のサバ缶とたけのこを一緒に煮て食べる習慣があります。これがとっても美味しい。
使うたけのこはいろいろですが、わが家では「淡竹(はちく)」という種類の細長い筍を山から採ってきて食べています。
こんにちは、凡人主婦の**aki**(@pochannay)です。
一年中食べられる中国製の水煮のタケノコとは違い、地物のたけのこは歯ごたえがあって、水々しくてとってもおいしいんですよ。
たけのこと言えば「孟宗竹(もうそうちく)」という太いたけのこが主流ですが、わたしの住む地域では、淡竹(ハチク)という種類の筍を良く食べます。
たけのこご飯に、煮物、メンマにしたりと、6月になるとたけのこづくしの贅沢な1ヶ月になります。
長野といえば、「根曲がり竹(ねまがりだけ)」という細いたけのこも有名ですが、淡竹とはまた違います。
おいしい淡竹(はちく)の選び方
- できるだけ太いもの
- 根元があまり緑色になっていないもの
- 根元の黒いブツブツが付いているもの
- 穂先の芽があまり伸びていないもの
細くても食べられますが、皮を剥いてしまうとほとんど食べるところがなくなってしまいます。
また根元が濃い緑色になってしまうと、もはや竹と化していることが考えられます。笑
根元が緑色になり硬くなってしまっていても、節を除けば食べられますが、やはり黄色いものの方が柔らかくて美味しいです。
大きい淡竹がいいか、小さい淡竹がいいかと聞かれたら、自分で食べるなら小さい淡竹の方が柔らかくて好きです。
ただ、お金を出して購入することを考えると、ある程度大きい方が食べるところはたくさんあるので、買うなら大きいものですね。ただし、根元の色があまり濃い緑だとあんまりよくないですよ!(2度目)
根元の黒いブツブツとは、↓写真のようなものです。
淡竹の根元のぶつぶつの部分も、よく煮ればおいしく食べられます。(野生のイノシシはここが好きで、根元を引っ掻いて食べ荒らします。)
根元の部分は歯ごたえがあるので、薄く切って炊き込みご飯に入れたりしても美味しいですよ!
しかし残念ながら、売っている淡竹で根元のブツブツが付いていることはあまりありません。
淡竹(はちく)のカンタンで上手な皮の剥き方
準備するのは包丁だけ!
あまりトゲトゲしていませんので、素手でも大丈夫です。
食べる直前に皮むきするのがおすすめです。剥いて時間が経ってしまうと、アクが気になります。
手順1 包丁で縦に切れ目を入れる
根元から穂先にかけて、1本線の切れ目を包丁で入れます。
力を入れすぎて、手を怪我しないように気をつけましょう。
穂先にかけて、深めに刃を入れてください。
手順2 切れ目に指を入れて剥く
両手の親指を切れ目に入れて、ぐぐぐっと剥いていきます。
包丁をしっかり入れておくと、いとも簡単に剥けますよ!
手順3 剥いた皮を使って節の周りの余計な部分を落とす
グルッと巻いていた固い皮の根元側の部分で、筍の表面のお掃除をします。
節が見えるように、ガリガリ削ってください。
包丁で削ると美味しいところまで削れてしまうので、剥いた皮をかぶせて余分な皮を取るのがオススメです。
淡竹の下処理 米のとぎ汁で煮てアク抜きをしよう
もし自分で採った筍であれば、採ってきてすぐ食べるなら下処理の必要はありません。
皮を剥いて、網焼きにすると絶品ですよ!
採ってきて時間の経った淡竹は、次第にアクが出てきます。買った淡竹を調理する場合は、米のとぎ汁を使って、カンタンにアク抜きをしましょう。
長野では、だいたい米のとぎ汁でアク抜きをしています。
手順1 適当な大きさに筍を切る
お鍋に入るぐらいの大きさに筍を切りましょう。
節と節の間に空気があるので爆発することがあります。
たけのこの節を分断するように、ナナメに刃を入れて切っておくと安心です。
根元の汚れた部分、傷んだ部分は切り落としてしまってください。
手順2 米のとぎ汁で煮る
ここで用意する米のとぎ汁は、最低2合分。米のとぎ汁をお鍋に張って、筍を投入します。
水から煮ていくのがポイントです。
中火で沸騰後、約15分ほど煮ます。(吹きこぼれに注意!)
時間があるときは、火を消したあともとぎ汁につけたままにしておくと、なおアク抜きができます。
米のとぎ汁が用意できないときは、大さじ1杯ほどの生米を、水を張った鍋に入れて筍の下茹でをしましょう。
これでとぎ汁でアク抜きを行ったのと似たような出来になります。
手順3 下ゆでした淡竹をザルに取って水洗いする
最後に、米のとぎ汁で茹で終わった筍を、ザルに取ります。
米のとぎ汁が白く固まったものが表面に付着しているので、きれいに落としましょう。
ここまでできれば、あとは適当な大きさに切って、いろいろなお料理に使えますよ!
長野のたけのこ定番レシピは、サバ缶の味噌汁(煮物)
材料
- 下ゆでしたたけのこ(淡竹など)
- サバの水煮缶
- たまねぎ(適量)
- 味噌、顆粒だし
6月ごろの長野県のスーパーでは、たくさんのサバ缶が売られています。その理由は筍と煮るため。
お湯を沸かしてたまねぎを煮て甘みを出し、サバ缶と筍を入れて、ダシと味噌で味を整えるだけ。
たけのこのサバ缶汁は、長野県民のソウルフードですね。
根元の歯ごたえのある部分は、メンマにするとおいしい
材料
- 下ゆでしたたけのこ(淡竹の根元の部分など)
- 中華調味料
- 醤油、みりん、砂糖、酒
- 水かぶるぐらい
うちの旦那さんが支那竹(ラーメンのメンマ)が好きなので、わが家は淡竹でもよく作ります。
中華調味料は、ペースト状の創味シャンタンDXを使っています。詳しい作り方は、クックパッドのこちらのページがわかりやすいですよ。
調味料を入れて、水がなくなるまでコトコト煮るだけというとてもカンタンなレシピなので、多めに作って冷凍して食べています。
ぜひ、淡竹(はちく)という細長い筍を手に入れたら、皮を剥いて下処理をして、いろいろな料理に挑戦してみてくださいね!